象潟の旅を終え「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)は終盤に入る。佐藤勝明和洋女子大教授は、物語の構成を舞楽・能楽の構成形式「序破急」に照らし、日本海沿いをたどり終着へ至る旅程を「急」のパートだという。言葉通り物語は加速する。 『物語』一気に加速 松尾芭蕉と河合曽良は、象潟から戻り酒田で7泊した後、1689(元禄2)年6月25日(陽暦8月10日)、いよいよ北陸道の旅に出た。しかし越後路の旅約300...
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