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福島県内、求人に弱まり 有効倍率は1.24倍 6月、3カ月連続減

07/31 07:55

 福島労働局が30日発表した6月の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は1・24倍(季節調整値)で、前月を0・02ポイント下回った。労働局は「引き続き求人が求職を上回って推移しているものの、求人に弱まりの動きが広がっている」との判断を維持した。

 有効求人倍率(季節調整値)が3カ月連続で前月を下回っていることや県内1カ所のハローワークで有効求人倍率(原数値)が3カ月連続で1倍を下回ったことなどから判断した。有効求人数は3万5919人(前月比1・7%減)、有効求職者数は2万8921人(同0・3%減)だった。

 主要7業種ではいずれも前年同月を下回った。原油価格の高騰や消費の低迷などの要因で、事業者側が求人に力を割けない状況が続いている。労働局は今後の見通しについて「雇用情勢は求人が底堅く推移しているものの、改善の動きに弱さがみられる。物価上昇などが雇用に与える影響により一層注意する必要がある」として11カ月ぶりに判断を下方修正した。

 労働局は今春の新規高卒者の内定状況も発表し、6月末時点の就職内定率は99・9%で、前年同期と変わらなかった。求職者3365人に対し、内定者数は3361人だった。


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