JR福島駅西口近くのイトーヨーカドー福島店の跡地を巡り、福島市は6日に開いた「駅周辺まちづくり検討会」で、跡地の利活用法に関する議論を始めた。市側に対し、跡地の利活用に関心を示す複数の企業から接触があったことも明らかにした。市は今後、跡地を所有する企業に、検討会の議論を踏まえた利活用の在り方を要望する方針。
福島店の跡地は現在、暫定的にコインパーキングと定期契約の駐車場として活用されている。閉店から3カ月がたち、跡地利用の早期決定を望む声が高まっており、市はこうした背景から検討会で議論を始めた。
検討会では市の担当者が跡地利用について「複合開発や官民連携を模索する可能性が高いと考えている」と説明した。
一方、土地と建物を所有するヒューリック(東京都)の担当者は取材に対し「福島市が議論をしていることは知っている。可能性を探っていく中で、(福島市の提案を)選ぶかもしれないし、選ばないかもしれない。あらゆる可能性を含めて検討中」と話した。
東口民間エリアに「医療モール」構想
駅周辺まちづくり検討会では、基本設計が始まった東口再開発事業を巡り、福島駅東口地区市街地再開発組合が、商業施設などが入る民間エリアに、クリニックなどが集合する「医療モール」を整備する構想を検討していると明かした。