クマと遭遇しない方法とは…　連日の目撃情報、南会津で対策講座

　「ツキノワグマによる人身被害防止セミナー」は２６日、福島県南会津町の南会津地方消防本部庁舎で開かれた。参加者がクマ対策を学んだ。県南会津地方振興局などの主催。

　南会津地域では、クマの目撃情報が連日のように南会津署に寄せられていることから、人的被害を防ぐ目的で開いた。

　鳥獣被害対策に取り組むボルダー（同町）の千本木洋介社長が「クマの棲む地域に暮らす」のテーマで講演した。クマと遭遇しない方法として、時間帯と場所に注意するよう強調。「複数人での行動」「音の出るものを身に着ける」「クマの痕跡を見逃さない」「危険を感じたら退散する」などのアドバイスを送った。また、遭遇した際には、冷静さを保つ重要性を説いた。

　クマスプレー紹介

　県自然保護課が県内の出没状況、同署が目撃情報、同消防本部がクマによる外傷への応急手当て法を説明した。クマを追い払うクマスプレーが紹介された。