堀井学議員、近く略式起訴　香典配布で、特捜部

　地元有権者に香典を配布したとして、東京地検特捜部が公選法違反の罪で堀井学衆院議員（５２）＝自民離党、比例北海道＝を近く略式起訴する方針を固めたことが２７日、関係者への取材で分かった。自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件で受領した裏金を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反罪でも略式起訴する方針。

　堀井氏が議員辞職の意向を固めたことも判明。２８日にも辞職願を額賀福志郎議長宛てに提出する。

　堀井氏は２０１８年以降に計２１９６万円の裏金を受領し、いずれも収支報告書に記載していなかった。事務所関係者は特捜部の事情聴取に「香典の原資に裏金が使われた」と説明したとされる。違法な寄付に裏金が使われた疑いがあり、特捜部は悪質性が高いとみているもようだ。